【袴田さん国賠提訴】責任認定に高いハードル 真相究明へ、審理長期化も
2025年10月10日 10:35(10:36更新)
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1966年の静岡県一家4人殺害事件の犯人とされ、長年にわたり死刑囚として過ごした後、再審無罪となった袴田巌さん(89)が、10月9日、警察や検察、裁判所の責任を問う国家賠償請求訴訟を起こしました。
同日午後、静岡市で開かれた記者会見には、小川秀世弁護団長(中央)らが出席し、提訴の経緯や今後の見通しについて説明しました。
袴田さんの再審判決では、証拠の捏造が認定されるなど、不当な扱いが明らかとなりました。しかし、国家賠償請求訴訟においては、警察や検察、裁判所の責任を認めさせることは非常に高いハードルとなる見通しです。
訴訟の審理は長期化する可能性もあり、真相究明の道のりは容易ではありませんが、袴田さんと弁護団は冤罪の実態解明に向けて粘り強く取り組む意向を示しています。
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